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コンパクトクランクに交換
ヒルクライム対策のために、コンパクトクランクに交換してみようと思います。ホローテック?を取り付けてチェーンの長さ調整、リアディレイラー交換ど意外な大手術に・・・
予算:10000円位
リアの最大ギアが28Tなのを良いことに、「登り仕様」としての地位を確立しているARKS501。今度伊豆半島1周でも活躍してもらう予定です。
39T×28Tでもそこそこ行けるのですが、ランス・アームストロングを見習って低トルク&高回転を目指す僕としては(単に非力なだけですがw)、もうちょっと軽いギアが欲しいところ。
ロード系のパーツではリアの歯数で28T以上はないと思うので、低トルク化するためにはフロントの歯数を小さくするしかありません。
そこで登場するのがコンパクトクランクです。
現在ロード系で標準となっている、PCD130(52T-39T)のクランクをPCD110(50T-34T)のコンパクトクランクに交換すれば、非力な僕でも坂をラクチンに登れるはず!?
というわけで、自転車いじりの師匠でもあるtakuさんの所におじゃましてARKS501をコンパクトクランクに交換したいと思います。
今回取り付けるコンパクトクランクは、yosiko2さんからご提供いただいたTIAGRAのコンパクトドライブ(FC-4550T)です。
今まで使っていたTIAGRAのクランクとは規格自体が変わり、新型のホローテック?形式となっているためクランクだけではなくボトムブラケットごと交換する必要があります。
あ、ちなみにTIAGRAのクランクは正確にはホローテック?ではなくキャップレスデザインというそうなのですが、以下では便宜上ホローテック?と書きます。
まず最初に現在付いているクランク及びボトムブラケットを取り外します。
現在付いているTIAGARAのクランク。取り付けてからそれほど乗っていないのですが、サクッと交換しますよ〜
yosiko2さんからご提供いただいた「TIAGRAのコンパクトドライブ」。クランク長は165mmなので背の小さい僕にもピッタリ(笑)
これに交換します〜
クランクを取り外す前にペダルを取り外します。
クランクを下ろしてからだとペダルを取るのは大変なので、必ず先に外しておきたいところ。
と、クランクの取り外し方は以前「クランク及びボトムブラケットの交換」に書いたので詳しくはそちらで見てもらうとして流れだけ〜
フィキシングボルトを抜き、コッタレスクランク抜き工具をねじ込ます。
これをプライヤーで挟んでねじ込んでいくことでクランクを抜き取ります。
左右のクランクを抜いた状態。
続いてボトムブラケットを取り外します。
シールドBB抜き工具を左ワンに装着してプライヤーでエイッと廻します。
堅い場合は気合いで(笑)
続いて同じ方法で右ワンも抜き取ります。
ボトムブラケットを外したら、ウエスで中のゴミを掃除して新しいグリスをつけておきます。
引き続きホローテック?のクランクを取り付けます。
左右のクランクアダプターを仮付けします。
ねじ込む際に曲がっているとネジ山を壊してしまうので、真っ直ぐに付いているか慎重に確認しておきます。
TL-FC32 クランクアダプター取り付け工具を使って本締めします。
締める順番は右→左が基本です。
ボトムブラケット部の取り付け完了♪
ホローテック?はちょっとメカっぽくて格好いいですね〜
続いてクランクを取り付けます。
まずクランクアダプターの穴に右クランクを差し込みます
続いてクランク軸の目印に合わせて左クランクを仮付け。
左クランクにTL-FC16 クランク組立工具を取り付け手で回せる範囲までねじ込んでいきます。
あまり強くやっても意味がないのでほどほどで良いみたいです。
最後に左クランクの固定ボルトを締めてホローテック?の取り付けは完了〜
今回、PCD130のクランクからPCD110のコンパクトクランクに交換したので、アウターの直径が小さくなりました。それに伴ってフロントディレイラーの取り付け位置を変更します。
ワイヤーを固定しているボルトを緩めておき、続いて本体のバンドを固定するバルトを緩めます。
以前、フロントディレイラーを交換したときの要領で調整しちゃいます。
よーし、あとは微調整して完成!?
と思ったら思わぬトラブル発生・・・
インナー×ローに架けた状態だとチェーンが余りまくって大変なことに・・・
takuさんの見解によると、コンパクト化でチェーンが余っていることももちろんですが、現在付いているRD-4500SSではトータルキャパシティが不足しているのではないかということです。
外装変速機を搭載した自転車の場合、チェーンの長さは前後とも最大のギアにチェーンを掛けた状態で決定します。
変速時に小さいギアに変えるとその分チェーンが緩むのですが、リアディレイラーのバネによって一定のテンションが掛かるように調整されます。
この調整には幅が決まっており、それをトータルキャパシティといいます。
今回の場合について具体的に見ていきましょう。
トータルキャパシティは、フロントの歯数差+リアの歯数差となるので、
フロント歯数差:50T-34T=16T
リア歯数差:28T-11T=17T
合計:16T+17T=33T
となるのですが、RD-4500SSの規格上のトータルキャパシティは31Tまでです・・・。こりゃダメだ。
ちなみに同じTIAGRAでもRD-4500GS(ロングゲージ)ならトータルキャパシティが37Tとなっているので問題有りません。
なんだか大手術になってきましたよ・・・
ショートゲージのリアディレイラーでは対応できないみたいなので急遽takuさんのお宅にお邪魔し在庫品のDeoreXTのリアディレイラーをお借りしました。
ショートゲージとロングゲージではこんなにゲージ長が違うんですね〜
長くなってきたのでディレイラーの交換は「ディレイラーの交換」でどうぞ〜(笑)
コンパクトクランク化に伴ってチェーンも余りますので、長さの調整を行います。
チェーン長は前後それぞれ最大ギアに架けた状態で、ピッタリな長さとなるようにします。
takuさんが、慣れた手つきで「これは2コマくらいですね」というので、それでよろしくお願いしますと(笑)
適当なリンク部にチェーン切りをセットしてピンを押しだしチェーンのリンクを外します。
今回もチェーンを再利用しちゃうので、ピンを抜ききらないように注意します
同様の方法で、チェーンを2コマ詰めます。
僕はすっかり勘違いをしていたのですが、ここでいう2コマとは2セットという意味です。
(つまり見た目上4つのコマを外す)
これはチェーンの構造上2つセットずつ外さないとチェーンを繋ぐことができないからです。
長さの調整が完了したら、先ほど残して置いたコネクティングピンを再び押し戻してチェーンを繋げばオッケー
あとはいつも通りディレイラー周りの調整をしたら完成〜
クランクをコンパクトドライブ化するために必要な特殊工具及び部品は以下の通りです〜
まずは、今回使用したパーツ
続いて使用した工具
使用したケミカル類
とりあえず軽く走ってみましたが、平地ではほとんど交換を実感することはできないですね(笑)
実際の所は、来週の伊豆半島1周でイヤってほど体験できると思うので後ほど追記したいと思います〜